2011.04.19  ファイト新聞

 なんとすばらしい、子どもたちの知恵でしょう。

 避難所の小学生たちが、手づくり新聞を発行していました。「ファイト新聞」。いい題名です。自ら避難所生活をしながら、みんなを元気づけたいと創刊したのだという。

 「ファイト新聞」は、宮城県気仙沼市気仙沼小学校体育館の壁に、毎日張り出されているという。毎日!。日刊新聞とは。明るいニュースや、子どもたちの描く絵が、被災読者を和ませ、笑顔を生み出しているというのです。

 創刊号は3月15日、大震災からわずか4日後です。初めは回し読みしてもらった。すると大人たちから笑い声があがったという。「面白いね」「毎日楽しみにしているよ」と声もかかり、2週間後から壁に張り出すことに。

 初代編集長の吉田理紗さんは、なんと7歳。小学2年生が、こういう発案をしていたのです。じつに豊かな感受性、想像力、そして知恵でしょう。4月4日からは小山里子さん(9)が2代目編集長。初代の吉田さんが親戚の家に移ることになったのです。小山編集長は、「一日のうちで楽しかったことだけを選んで、書くことを決める。明るくいこうよ、って伝えたいから」と編集方針を語っているそうです。

 「牛丼とうじょう!」「散歩しました。ポカポカしてて、気分転換になりました」などの記事。そして、多様多彩な絵が満載の「ファイト新聞」。星が笑顔のイメージキャラクターもできた。そして津波で家を失ったなかまや、お互い知らなかった子どもたちが、新聞づくりを通して仲よくなった、と。連帯したのですね。

 4月11日号は、北海道から「イカめし」や「ホタテのから揚げ」の炊き出しに来てくれた人に、初めて取材した特集号。小山奏子さん(12)は、「緊張したけど、話をきかせてもらってよかった。遠くからありがたいな、という気持がうまれた」と。

 これは4月15日(金)朝日新聞の朝刊記事の概要報告です。取材した平岡妙子さんは、とてもいい記事を書いてくれました。論調やお託宣などより、こういう現実報告がどれほど「希望」を語ってくれることでしょう。東北の子どもたちの「ファイト」と大人をも指導するような知恵をすばらしいと思います。「ファイト新聞」スタッフの6人、ありがとう。「明日は何を書こうかな。楽しいこと探しの日々が続く」と、記事を結んだ平岡妙子記者、ありがとう。(A) domain dns .

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