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2011.04.04  文明が人を撃つ

 人類は「火」を手にしたことで進歩発展を遂げたと言われます。火は文明の基本となり、ヒト族はあらゆる動物を超えて70億人に迫るまでに増殖。地球の主人公のような顔で振る舞っています。

 ギリシャ神話によれば、英雄プロメテウスは天上の火をヒトに与えてゼウス神の怒りを買い、コーカサス山に鎖でつながれ大鷲に肝臓を喰われてしまう。が、ヘラクレスに助けられ、こんどは水と泥から人間を造り獣たちのもつすべての能力を与えたという。

 この神話は何を言おうとしているのでしょう。畏れを知らない強欲への戒めか。ヒトの想像力がつくり出す物語の面白さでしょうか。

 1945年、ヒト族はついに文明最先端「原子の火」を手にし、それを原子爆弾という大量殺人の兵器に造って広島市と長崎市を壊滅させました。主に非戦闘員である二十数万人もの市民が殺されました。その放射能に苦しむ人がいまもいます。

 その後、ヒト族は「原子の火」で航空母艦や潜水艦を動かし、さらに「平和利用」に気付いて、原子力発電所を多くの国に広めました。<まったく安全に動いていれば>効率的な発電所のようですが、恐ろしい危険を内蔵したままの代物です。それが、東日本を襲った巨大地震と大津波によって破壊され、3週間後のいまも「極めて憂慮すべき」状態です。

 ヒトは、自ら開発した文明に激しく撃たれ、対応に窮しています。この先、望みはあるのでしょうか。ぼくたちヒト族はどこまで文明を謳歌してよいのか。叡智を集めて生きるすべを検討すべき段階に達したのではないでしょうか。

 欲望の限界を知るには、どういう目覚めが必要なのか。「少欲知足(しょうよくちそく)」(欲望はほどほどに、足りることを知ろう)。昔の人の言葉には深い知恵が隠されているようです。(A) what is a cloud . Sterbidecesi

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