2011年12月のアーカイブ

2011.12.12  キッチンが走る!

キッチンが走る!
2011.12.12

「キッチンが走る!」という
テレビ番組、ご存知ですか。
NHKのなかで、ぼくと妻の好きなもののひとつです。

調理ができるキッチンカーに、シェフ1人と
俳優の太陽君が乗り込み、大都会を離れて
各地域に食材を探しにいく。そこで出会った3組ほどの
農家、漁師、畜産家たちと対話して地域の自然を知る。
そしてその土地ならではの食材を分けてもらい
翌日シェフが腕をふるう。
土地の自然と人の努力の恵みを生かす料理を作る。
3組の家族が集ってそれを味わう番組なんです。

地域と自然。土、水、海、山、気候、それを尊重する
地域の人が愛情と時間をかけて育てると、見事な食材が
生まれる。調理する前の、生の状態ですでに美味なのだ。
しかし、技あるシェフがその素材の良さを引きだす知恵を
絞ると、感動を呼ぶ「一品」「二品」が生まれる。
地域の生産者夫妻たちはその味に驚嘆してしまうのです。

ウチのネギや芋が、俺が獲った魚が、産ませた卵が、
こんなにうまい料理になるのか! まず見た目が美味しい!
肉も、魚も、わさびも、ことごとく
すばらしい料理に変身し味覚と五感を魅了する。
地域の風景をバックに屋外での会食は新しい出会い。
生産する側もシェフ側も満ち足りの笑顔のひと時。
そして、自然に出てくるのは「なんて、おいしいんだろう」
「ありがとう」「おかげさまで」「感動しました」。
見ていて気持がいい。それは人と食材との出会い。
都会人と地域生産者の出会い。新メニュの充実感。

なかには、こんなシーンもある。
女子農業高校生たちが地元に元気を取り戻そうと
「株式会社・秩父元気プロモーション」を創設。
大人たちに働きかけ、奥秩父地域を発信していた。

シェフの一人は、こう述懐。
「伝統を受け継ぐということは、新しく作り変える
のではなく、古い伝統を尊敬して、そこに
新しいものを加えて伝統を生かすことなのですね」と。

いま、都市と地域が、生産者と消費者が
こんなふうにも「つながって」いこうとしています。
政治や行政は、意識や価値観が、ずっと遅れて
いるのではないでしょうか。時代は、市民社会へ。
キッチンよ、走れ!

1件のコメント