2012.09.24  日馬富士と、祖先と父

大相撲秋場所の千秋楽。
横綱白鵬に勝って全勝優勝した日馬富士は、
全身に汗を光らせながら、優勝インタービューで
マイクを差し出されると、こう言ったのです。

「まず、祖先と、私をこのように産み
育ててくれた両親に感謝します。」

この礼儀を聞いたとき、胸が熱くなりました。
彼は「祖先代々」と共に生きていたのです。
折しも秋の彼岸。祖先は日馬富士の感謝の言葉を
あの世で、どのように聞いたことでしょう。

今朝24日の新聞には、こんな話も伝えられ、
この力士の「生き方」に感銘を覚えました。
「優勝するより、出世するより、
正しい生き方を父は喜ぶと思う。」

そして、モンゴール相撲で関脇だった亡き父に、
真っ先に報告したいと語っています。

父と息子。今どき、「正しい生き方」を息子に教え
その教えを生きようとしていた日馬富士。
相撲界に無知のぼくでしたが、こういう美しい話を
聞くと、「国技」の価値を見直したくなります。
日本人力士にはこのように真っ直ぐの志があるだろうか。
無いから、弱い。のでは、などとも思ってしまいました。
(2012.09.24 A-38)

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2012.08.16  「終戦の日」ではなく、「敗戦の日」だとおもうのです。

きのう8月15日は、NHKテレビ・ラジオでも、
新聞でも「終戦の日」という言葉が目立ちました。

でも、「敗戦の日」というのがほんとうではないか、
とぼくは思うのです。
1945年8月6日は広島市民が、9日は長崎市民が
歴史上初めての原爆投下によって大量に殺されました。
これはアウシュビッツを超える大虐殺に思えます。
(それを人道的な観点から問う声はあまり聞えません)

あの、あまりにも悲惨な地獄のあとで、日本は
「無条件降伏」し、やっと戦争が終わりました。
完膚なきまでの敗け戦、ボロ切れのような敗戦です。
「終戦の日」という穏やかな終わり方ではなかった。
その事実を思い、悲劇を噛みしめて310万人の戦没者、
また殺害してきた相手国の死者、被害者たちすべての
霊を祀る日、それが8月15日なのだと思うのです。

これが歴史の事実。こうした本質を、日本人は
避けて通ろう、ごまかそうとする傾向があるようです。
今に至る戦後の政治も行政も、社会も
事実を事実として認めたがらない傾向を感じます。
あすの日本を考えるとき、いちばん大切なのは
ものごとの「本質」を考えることではないでしょうか。
(2012.08.16A-37)

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2012.07.06  「もっと私に課税してくれ」

と、24歳の米国の若もの(女性?)が発言。
朝日新聞2012年7月5日(木)の
カオスの深淵 立ちすくむ税金-5 
という記事、全文引用します。
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 私たちからもっと税金を集めるべきだ。
そう訴えるお金持ちが米国にいる。
 ニューヨークで書籍編集の仕事をする
ソフィー・ハーゲンさん(24)もその一人。
全米の裕福な家庭に育った18〜25歳の人でつくる
「リソース・ジェネレーション」のメンバーだ。
富裕層への課税強化の考えを広げるワークショップなどを開く。
ウォール街占拠運動にも参加した。

 お金持ちだと意識したのは高校生の時だ。
メディアが、ブッシュ政権による富裕層への減税を報じていた。
所得上位1%の人の投資を促せば景気はよくなるという。
「こんなの不公平」。母に同意を求めると、こう言われた。
「うちも1%よ」
 富裕層は富の独占に無自覚な人が少なくないと感じる。
「恵まれて育ったのだから、税金で社会に貢献するのは当然です」
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アメリカという国の心の一面を見たように思えました。
朝日新聞の記者も、たぶん同じような感想をもって
この事例を紹介したのでしょう。

さて、日本はどうか。
メディアに載らないだけでしょうか。2012.07.06(A-36)

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